天井桟敷

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ベタの繁殖1 2020.3.22

babyの顔が見たい。

想いは募り、ネット知識だけを頼りに決行。

注意事項は多々あったがとりあえず一番不安視していたのは

100~200卵の大半が成魚になったその先。

お世話になってるショップの他2店舗を回り引き取ってもらう承諾をいただいて、いよいよマニュアル通り1日ほどお見合いさせた後メス水槽にオスを放つ。

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パパとママ(どちらもハーフムーン)

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一緒にしてすぐオスに追い回されつつかれあっという間にメスのヒレはボロボロ、体中傷だらけ、5日目あたりから死んでしまうかもしれない心配が募り、明日は引き離そうと決意した矢先のピタリ1週間目、ついにオスがメスをくるりと巻きしめやさしく抱擁するシェイプ・オブ・ウォターな瞬間が訪れ、その神秘な美しさ、息をのんで静観。

産卵するごとメスは気絶状態で浮き上がり幽体離脱。10回前後抱擁産卵を繰り返し全ての卵を生み落とすとオスの態度は急変、卵を死守すべく再びメスを猛攻撃。このタイミングでメスを救出(マニュアル通り)。f:id:vampire55:20210830145605j:plain

メスがいなくなると、はらはら落ちる卵をくわえ泡巣に戻す作業に集中没頭。

オスは飲まず食わず(この期間餌を与えない)卵を拾いまくり、孵化した後もしばらくチロチロ落ちる稚魚を泡巣に戻す作業を昼夜繰り返す、そのイクメンぶりは実に健気。

泡巣に付いた卵は肉眼でよく見えないが、孵化した黒い針子は50~60くらいと思う。f:id:vampire55:20210831112458j:plain

2~3日して稚魚が泳ぎ出したら育児終了。

オスを自室に戻しゆっくり休養させる。

ここから本格的子育ての始まり。ずっと心配だった稚魚の餌問題。ショップの方から稚魚用の人口餌(シュリンプ)でよいと言われたもの、口すらよく見えない稚魚に対し餌が大きすぎる。食べてくれと祈りつつ餌を撒き続けること1週間、稚魚の数は20くらいまで激減。

結局必死に食らいついた強い子だけ生き残り大半は餓死したと思われる。

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この後もひたすら粉状の餌を撒き続け、1ヶ月で更に数匹が☆に。

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2ヶ月経過しなんとか生き延びたのはたった4匹。全員パパ似の濃紺、メスと推測。

成魚の餌(キョーリンひかりベタ)を与えても大きすぎて口に入らないため、引き続き稚魚の餌を撒きつつなんとかキョーリンの強固な粒を潰せないものかと考え、百均の胡椒ひきを購入しガリガリ粉砕して与えたところ食べられるようになって一安心。

3ヶ月後4青姉妹はすくすく成長、1匹は親戚に、2匹はペットショップに、1匹は自宅で飼うこととした。

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反省点と課題

これほど低い生存率の原因は初期段階の餌につきる。

後によくよく調べたら針子にはインフゾリアが適しているらしい。

エアレーションNG、深い水深NGの中、水質維持も課題。

こなれた水好きとはいえ1ヶ月も過ぎると目に見えて水質が悪化したので、細心の注意を払いスポイトで少しずつ底辺の沈殿物を吸い上げ(一旦透明プラコップに入れて稚魚が混じってないか確認した後廃棄)、同量の水を足すことにした。

全員メスなのが少々残念だったが皆とてもかわいらしい。

次回はもっとうまくやる。リベンジを誓う。