天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

バスターのバラード

ネフリWBCの穴を埋めて余りある面白さ。

久々深々刺さった。その手もあるよねコーエン兄弟。

まさか自分が死ぬと思ってない陽気なカウボーイは死んでなお陽気、だし、

いやいやさすがにツキだって尽きるでしょう、だし、

なにも命まで奪わずとも、だし、

金の亡者の執念計り知れず、だし、

はやとちり致し方なし、だし、

最後の客は段違いにヤバい奴ら、だし、

悲劇でありながら悲壮感は全くなく、ああそうだね、くらい腑に落ちる。

らしさ満載とても楽しかった。

マルニカフェ PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI

マルニカフェ

マルニカフェ

アサコ イワヤナギ

GINZA SIX内マルニカフェのクッキー缶とロシェ。

美味し。

これほど強烈なフレーバーを感じたのは初めてかも。

レモンです!クランベリーです!マンゴーでっす!主張が強い。

それぼとジューシーなクッキー。

特に感銘を受けたのは珈琲味のロシェ。

インスタントっぽさゼロ。フレッシュな珈琲そのものを強烈に感じる。

なかなか高価だったが食べてよかったー

ハックルベリー・フィンの冒険・・・マーク・トゥエイン

ぶっ飛んでる。

と感じたのは自分だけ??

奴隷搾取、差別、飲酒、喫煙、ケンカ、リンチ、児童虐待、動物虐待、嘘八百、詐欺、血で血を洗う仁義なき抗争、

現代の児童書NGワード満載、命を落としてもおかしくない困難の数々は全然冒険の括りではない。

トムソーヤは強盗をもくろんだり、ジムが生きるか死ぬかの状況でも簡単すぎる救出案を却下、意味不明な思い付き計画でわざわざ事を複雑にする厄介者として描かれている。

ハックは育児放棄されたアウトローゆえ何にも縛られず自由に生きることを目指している。野山で食料を調達しナマズを釣り火をおこすのも慣れたもんで、自分やジムを守るため何のためらいもなく嘘もつけるが、善き人と悪しき人の接し方は本能で十分理解している。

過酷な逃亡が長く続き、ハックはジムと行動を共にすることが実は所有物(奴隷)の窃盗に当たるのではないかと悩み、ジムを突き出すことが白人としての正しい行いではないかと心揺らぐ。

このあたりが物語のキモになる。

夢想家トムソーヤのあしらいかたといいハックは年齢以上の経験値と学習能力の高さを併せ持ち、すでにひとりで生き抜く力を習得している。

忠実に映画化したらけっこうな衝撃作になると思うのだが。

ジェイムズ・・・パーシヴァル・エヴェット

ジェイムズ :パーシヴァル・エヴェレット,木原 善彦|河出書房新社

無能な奴隷を演じつつ白人が恐れる能力をひた隠しながらハックと逃亡する黒人ジム(ジェイムズ)、まさに奴隷制度時代の黒歴史である。

ハックルベリーフィンといえばトムソーヤの続編、児童書というイメージだが、重心をハックからジムに移し、黒人が家畜以上にならぬよう抑圧される不当から逃れ妻と娘を取り戻すため爆走するジムと、子供心に黒人ジムを人として眺め束縛なき自由を目指すハックのリバームービーとなっている。

ラストの真実に少々「それは、、、(あまりに唐突すぎる)」と思いはしたが。

この時代の徹底的に植え付けられた奴隷制度のルールはなかなか根深く、この時代少数派だった平等主義者もメッキのごとく薄っぺらで、深く染みついた差別の解消に年月がかかったのも納得である。

奴隷の所有者は奴隷を痛めつけ、ハックの父はアル中で虐待常習者、群衆はすぐリンチを叫び、労働者は酒とケンカ、途中現れる王様と侯爵はまるでピノキオのきつねとねこのような狡猾ペテン師、個性的のひとことでは括れない粗野で暴力的な登場人物(時代?)と当時のライフスタイルの描写にこれは史実なのか?都度都度反応しまうほど泥臭さがある。

児童書トムソーヤを読んだ記憶(少年の冒険物語?)が薄っすらあるが、ここはハックルベリーフィンも併せて読むべきかと。

彼は彼女の顔が見えない・・・アリス・フィーニー

彼は彼女の顔が見えない - アリス・フィーニー/越智睦 訳|東京創元社

人物描写が丁重でサクサク進む。見せる角度の妙、終盤「そーゆーことね」と感心したが、ラストに詰め込んだサービスが過剰。

探偵が優秀そうだったので、真実まで辿り着き「太陽がいっぱい」風に泳がせてほしかった。

少し残念。

大阪万博土産

急遽頼んだお土産3点

フランスパビリオンのトートバッグ

商品ほぼ売り切れ~の入荷待ちで無念の✕✕✕

スペインパビリオンのオリーブオイル

オロ・デル・デシエルトが買いだったのに指示を誤り以下3点

袋がカワイイ

オリーブオイル

大阪ええYOKAN

扱いが3個入りのみでチマチマ3種

大阪ええYOKAN

大阪ええYOKAN

誰かまた行ってくれないかなー

サリー・ダイヤモンドの数奇な人生・・・リズ・ニュージェント

最悪な境遇で育ったゆえ強烈な個性が形成されたサリー・ダイヤモンド。

しかし悲壮感は全くないし、むしろその強さと彼女なりに努力する姿は好感がもてる。彼女を支える側の人たちと同様応援スタイルで読み進むこととなる。

兄の未来像の描写は少々ありがちゲンナリだが、カラリとした文体は妙に爽やかでおもしろい。

アノーラ

これアカデミーなのか?

ちょっと思った。

ロシアのぼんを探すあたりから、どこかで見たことありがち小ネタの連発に乗りきれなかった。

なのにラスト「おや?」サクッと刺さるものがあって強く印象に残った。

そして口の大きいあの娘はとびきり新鮮で鱗がピチピチ輝いていた。

関心領域・・・マーティン・エイミス

積読レスキュー。

背景にアウシュビッツがなければこの上流人間模様にはしょーもなく呆れ果てる。

文字通り地獄と隣り合わせにある優雅な暮らし。

呑気に加え俗が過ぎる安っぽい恋模様が加わり激しいズレと脱力感に囚われる。

彼らの関心事はどこまでも酒タバコ、過去にまで遡る恋の駆け引きであり塀の外のことは知る必要すらない無関心領域となっている。

ことさらキツい描写もないまま淡々と終戦を迎えるが、最後まで関心領域はそこかい!と思わずツッコむ結末であった。

映画はどうかなー

老いぼれを燃やせ/マーガレット・アトウッド

老いぼれを燃やせ: 書籍- 早川書房オフィシャルサイト|ミステリ・SF・海外文学・ノンフィクションの世界へ

侍女の物語』の著者御年86歳(ビックリ)にしてこの爆裂パワー。

恐れ入る。

徹底的に抑圧した物語と文体『侍女の物語』とは真逆にある噴出した怒りやらシニカルシビアな老いの自虐を意外に思う反面、根底に流れる装飾なきストレートな感情に同調する。

今だ溢れ続ける思いのたけを残された時間にぎゅうぎゅうに詰め込んだ印象。

エリザベス・ストラウド『オリーヴ・キタリッジふたたび』とも重なり、

感動的だった。