天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

メインテーマは殺人・・・アンソニー・ホロヴィッツ

www.tsogen.co.jp 作者が主役本人として事件に絡む異色の展開。 スピルバーグやピータージャクソン、残念な扱いのダミアンルイス!などなど実在の人物もチョロチョロ参戦するためソワソワ落ち着かない気持ちになる。 これを面白いとみるか茶化し過ぎととるか。 度々意識が大筋から逸れ…

掃除婦のための手引書・・・ルシア・ベルリン

allreviews.jp 贅肉は一片もなくどれもカッコいい。 フィクションの境は曖昧だが、肉体的苦境にあっても精神は屈しない強靭さと、どうってことない体を装うドライさが超クール。 虐待や痛みや乾いた屈辱を簡潔にポンポン放り投げどんどん前進する様が潔い。

マンソン・ファミリー悪魔に捧げたわたしの22ヶ月・・・ダイアン・レイク

www.harpercollins.co.jp マンソンファミリー、シャロンテート事件についてあらすじ以上の知識はなかったが、この14歳にしてファミリーの一員となった少女の体験は痛々しすぎて下手なサイコ小説より空恐ろしかった。 ファミリーに属した約2年の間に一生分の…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

youtu.be 映画通で60年代後半の事情とカルチャーの知識をある程度持ち合わせていないとなかなか難しいが、知る者には宝の箱。 ヒッピームーブメントのファッションもイケてるし相変わらず曲は超ご機嫌。S&Gの曲をブッた切る瞬間は笑える。 主役のふたりはダサい役とはいえあまりのオ…