天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

2009-01-01から1年間の記事一覧

レ・ブロンゼ/再会と友情に乾杯!

パトリス・ルコントが国民的人気コメディを手がけていたとは驚き。 もはや老齢に片足突っ込んだオジサンオバサン達の、終始色恋沙汰ドタバタシニカルコメディーである。 狭い仲間同士の、結婚アリ不倫アリ別れアリ怨みアリ、その強烈なパワーと過剰な恋愛事情に圧倒される。 到底日本人ウケするとは…

それでも恋するバルセロナ

アカデミーを拒否しているにせよ、 彼の作品はもっともっと高く評価されてしかるべき。 なぜこれほどの作品がいかなる賞をもカスらないか不思議でたまらない。 タッチはあくまで軽く、その恋愛観は深い。 彼の映画でスカーレット・ヨハンソンは瑞々しい大輪を咲かせ最高級フェロモンを…

I Dreamed a Dream … Susan Boyle

このような声に技術や訓練、まして添加物は無用。 こんな声ははじめて。 集中力が高まり五感が痺れる。 ミネラルウォーターをスイスイ飲む如く体に浸透し、 目をつぶれば青々とした深い森林のイメージが広がる。 ただ、聞き進むにつれ、あまりに俗っぽい選曲がひどく気に障っ…

私がクマにキレた理由

やっぱりスカーレット・ヨハンソンがすごくカワイイ。 クッキリわかりやすいラブコメ、ナニー映画と一線を画し、なんかホンワカしていて好感が持てる。 作ってる人の目線がやさしい。 で、作ってる人はダレ?なんであるが、 シャリ・スプリンガー・バートン&ロバート・プッチーニ?…どうも…

スタートレック

あ―サスガ、やっぱりJ.J.エイブラムス、でありました。 思いきったTVっぽいユルさで、時空を越えた待ち伏せとか、乗員のボケ具合とか、オネエチャンたちのタイトなミニスカとか、元祖スポックとか、ニヤリなテク満載でした。 TVシリーズのノリでカナリ楽しめるんですが―そのノリにしちゃ―チョイと長くね?…

トワイライト

久々コッテコテの純愛ラヴストーリーを観て、冬ソナなオバサンの気持ちを瞬時に理解した。 少女マンガもタジタジこれでも食らえ、な怒濤のイケメン美女をズラリと並べ、ロミオとジュリエットばりの禁断の恋を描く。 あ―おもしろかった。 続編も是非観たいね。

スラムドッグ$ミリオネア

あのダニー・ボイル?にわかに信じがたい、 インド映画のようなたどたどしさ、ものすごいベタな純愛が逆に新鮮なのかも。 そんな作りを狙ったとするなら、この人かなり、である。 イーストウッドの硫黄島もマッタク違和感がなかったし、コレもきっとそうなんだろう。 ものすごいク…

THE BOY WHO KNEW TOO MUCH … MIKA & Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band …THE BEATLES

メリーゴーランドがシャンシャン回り、ジャグリングピエロがコンチワ、ワタアメがパチンパチン弾け、射的の音がドンパン鳴り響く、今度はコッチの遊園地で楽しんで行きなよ、とキツネとタヌキに騙されるピノキオ気分。 チョイ前に購入したSgt Pepper's Lonely Hearts Club Bandを聞いた後でなければ今回も前…

監禁 … ジェフリー・ディーヴァー

リンカーンシリーズではないが、リンカーンライムが一番輝いていた時期に書かれたものであることを確認して購入。 やはりこの頃一番脂が乗っていたのだ。 淀みなく留まらず海まで押し流される。 今、とにかく活字、をスラスラ一気読みしたい渇望が満たされる。 いつの間にかまた…

バーン・アフター・リーディング

脇腹に多数ジャブを打って最後にダウンを奪う、ことなく終了のゴング。 なんか締まらない、というか、毒も捻りも緩い。 俳優陣は個性豊かでハマリなんだけど、脚本が甘すぎか、 脳味噌が筋肉的プラピもクルーニーの色ボケも十分すぎただけに、もったいない。 いつものよう…

イエスマン

久しぶりでジム・キャリー。 やっぱり、というか、さすが、というか、ハズレなし、というか、 ポジティブに生きよう、さすれば幸福が向こうからやってくる、みたいなお話。 とってもハピーなんだけど、深めの恋バナは違和感アリアリ。 変わり種、キツい役をこなしてきた彼にそも…

ダウト~あるカトリック学校で~

一度芽生えた疑いは、見聞きするもの全て想像の餌となり、こと容易に人を受け入れない人間を虜にして離さない。 確たる証拠もなく思い込みだけが暴走し、巨大な妄想モンスターと化してしまう滑稽、 カトリックと性的虐待、保守派と革新派の対峙がスリリング。 疑惑は疑惑の…

ナイトミュージアム2

再び同じメンバーが終結、またしてもドタバタ劇が展開するわけだが。 モチロンとりたて新鮮味はなく当然1の方がオモシロイわけだが、悩まず考えず子供と涼むにはちょうどいい。 それにしてもベン・ステイラー、良識とハチャメチャの落差が激しくなってきた。 ミュージアムのベン・ステイラーだ、…

ラースと、その彼女

やさしさゆえ女性に過敏に反応してしまうラースが連れてきた彼女はソレ専ドール、ビアンカ。 次第に、ラースは決してアブナイ人ではなく、桁外れに純真であることがわかると同時に、小さな田舎町の人々の温かい眼差しと辛抱強いケアで恐怖心にうち勝ち、抱えていた自責から解き…

余波…ピーター・ロビンスン

バンクスはかなりタイプの男。2夜連続夜なべで一気に読み切り。 特異な虐待殺人をメインに据え、過剰防衛、誤捜査、自身の離婚問題、恋人とのいざこざ、など盛りだくさん、右も左もぼうぼう火の車で飽きさせない。 過重な積み荷のせいで、下巻中程までは常に速度オーバ…

もの食う人びと…辺見庸

上からではなく、小さくて細かい視点である個々の食から世界が見えてくるルポ本である。 最初は軽い気持ち、と著者が述べる通り、ベトナム、ドイツの刑務所あたりフフと笑いを含む場面もある。 しかしコソボ、チェルノブイリ、ソマリア、と進むにつれ、それがおおよそ食事と呼べ…

ベンジャミン・バトン

80歳の容姿で生まれ徐々に若返っていく特異体質から派生する数奇な運命より、決して流れに逆らわず生きるベンジャミンの人生観に打たれる。 慌てなくても、無理せずとも、その時は必ず訪れるし、 誰の人生であれ、人生そのものが数奇なのだ。 ケイト・ブランシェットの存在…

マンゴーのレアチーズプリン … 結ハウス … 岩手県西和賀町小繋沢

湯田牛乳公社経営の結ハウスで休憩。 どれもこれも美味そうな乳製品が並んでいる。 店内でちっちゃいみるくぼーやソフトを食べていると、マンゴープリンの新商品の試食品を頂き、 オイシーーー!!んで購入。 ついでに牛乳キャップもカワイかったのでお買い上げ~。

ぜんまいやきそば … 大丸食堂 … 岩手県和賀郡西和賀町湯本

野球部夏季合宿に同行。 やきそばが名物と聞き、細い路地をウロウロ彷徨いやっとのことで食堂発見。 モチロンお目当てのぜんまいやきそばを注文。 味噌味が意外、やきそばの概念から大きく外れた別な料理、という印象ではあるが、ぜん まいが大好物なのでたいへんお…

ファニーゲームU.S.A

時計仕掛けのオレンジ。のようでもあり、カポーティの冷血。のようでもある。 ただひたすら不快を煽られるが目が離せない。 兄弟か双子のような同種ふたりの息があった殺戮お楽しみゲームである。 純粋に徹底した残虐性ゆえ救いはなく、上級のゲーマーらしく趣向を凝らし…

マンマ・ミーア

ABBAの名曲が台無し。 そもそもメリル・ストリーブ他、揃いも揃って歌も踊りもダメな人達がなぜ?ミュージカルか??意味がわからない。 ビアース・ブロスナンのヘッッッタクソな歌にはホント頭抱えた。 美しい島の風景←これすら美しく撮れてない、で誤魔化そうなんて許せない。 オトモダチ同士のお…

リカウント

なにを今更?なブッシュとゴアのゴタゴタ投票映画である。 投票前から始まって、票の数え直し裁判と手作業の数え直し、ゴア敗北宣言までとにかくダラダラ長い。 票の数え直し裁判の勝ち負けのどこがおもしろいのだ? ケヴィン・スペイシーまたしても、出しゃばりすぎ。

アンビリバボー。

視覚トリック特集はオモシロかったですねぇ。 中でも竹内泰人氏の“歩き出す写真集”はスゲー刺激的でして。 さっそく探しました。 BACA-JA2007で最優秀賞を取った「オオカミはブタを食べようと思った。」です。 → http://dokugyunyu.boo.jp/movie/ [E:spade] オマケ [E:spad…

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

原作は深く、脚本がすばらしい出来であるだけに、この心理劇は役者の力量が大いに問われるものとなった。 ケイト・ウィンスレットはよくがんばった、かもしれないが物足りない、力不足を感じる。 デカプリオは相変わらず、技術はあってもまるで魂入れをしていない仏像のよ…

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー

ヘルボーイ他お人好し善人キャラと一昔前のテレビシリーズ様単純明快なストーリーは前作と同じテンションで楽しめる。 あの森の精?種の精?は中途半端であったが、NARUTOの大蛇丸似のヌアラ王子と王女には深みがあった。 やわらかな単純さが心地よく、コミックらしさを損なわず作られてい…

バナナタルト。

タルト生地はルミさんレシピ、 今回バナナをコヤマススムさんレシピを引用し、砂糖、バター、ラム酒でキャラメリゼして乗っけてみました。 バナナがとてもおいしいです。コドモにはラム酒抜きでもオッケー。 バナナが弱るので1日~2日で食べきった方がよさそうです。

デス・レース

初めてジェイソン・ステイサム見ました。 ブルース・ウィルスはそこから大きく羽ばたきましたが、この人はこの筋で生きる腹を決めたように見えます。 ラスト付近の展開が早すぎかな、とも思いますが、水戸黄門様のキチンとハマった作りで安定感があります。 キモさも汚…

ヘルライド

タランティーノが制作に関わっているらしい、が なんとなくタランティーノ風に見えても、キレ味もエロ味もインスタントくさい。 ライダーもネエちゃんたちもマッタク食えない。 切れない包丁を使った料理番組みたいであった。

フリート・フォクシーズ

過大な期待を抱いて聞いたせいもあるが、 拍子抜け。 色々な要素が見え隠れしていて束縛されない開放感はあるが、際だった何かがあるわけではない。 放浪、自然、目的地なきロードムービーな印象。 流して気持ちいいが、なんとなく肌にあわない。

2009年中間BEST10

1.グラン・トリノ 2.バッド・エデュケーション 3.天使の宿り木 4.トロピック・サンダー 5.ママ男 6.アイアンマン 7.ルック 8.ヘヴィ・メタル・イン・ザ・カントリー 9.Mr.ブルックス 10.テネイシャスD イーストウッドは決して期待を裏切…