2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧
登場人物たったひとり。トムハーディはキッチリやり遂げた。崖っぷちに追い込まれた有能な現場監督が、運転中間断なくかかってくる電話に応対し瞬時に答えを絞り出す、ある意味パニック映画。同時進行する仕事と私生活最大のピンチを、培ってきた手腕と手際よさで手探り前…
かなりフィクション性が強いらしいが、やはり映画は魅せてナンボ。そういう意味で完成度は高くドラマチック。金では決して手に入らないもの、大富豪のもとに生まれなくてよかった仕立て。マークラファロがとても素晴らしいが、あのマジックマイクがゴリゴリのイモ兄ちゃんを演じ…
驚いた。面白かった。すごく。発掘された名作。1962年作の新訳だが、古さは微塵もなく。展開も登場人物にもまったく臭みなし。探偵登録証を持つクインは序盤だらしないが、抜群のユーモアと人情と誠実と情愛を備えており、彼自身まっとうな軌道に向かう描写も率直で…
少年の助手が手伝ったり茶化しがあったり、毒殺描写はあるがストーリーに毒なし。 途中これは青少年向けミステリーなのか?疑うほど気取っている。 あまりにも英国的正統派とでも言えばいいのか、上品が書評高位に直結した、自分にとって望まない落とし穴的作品。
アレだ、と思って借りたものがとんだ勘違い。この広大な荒野がどこなのか(後調べてパタゴニアと判明)、どこを目指しどこへ連れて行かれるのか、男と共に彷徨うこととなり臨場感2割増し。音楽はほぼ使用せず、見えるまま草木を揺らす風音、足音などが放浪の先の漠…
エリナリグビー(!)コナーに劣らずエリナーの繊細。ラストがわかっているので、深い悲しみから距離を置く努力と前進する数々の試み、愛の形態が昇華する様を静かに見届けるのみ。接し方に悩みながら精いっぱい寄り添いケアする家族や周囲の愛にも変化が現れ。コチラも美しすぎる…