天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

2014-01-01から1年間の記事一覧

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

http://youtu.be/nUQOhKYgKME 音楽好きにはドンドン響く。 オーブラザーでブチかました兄弟の音楽センスが光る。 歌は撮影中のナマ取りという点からみてもオスカー・アイザックは相当上手いね。 ジャスティンは金になる商業音楽代表としていい味出してたけど段違い。 歌詞にも曲にも力…

THE FALL 警視ステラギブソン

さすがBBC。ディテールに執拗にこだわる繊細な脚本が際立ち、受け手俳優陣も北アイルランドの背景もすばらしい。 近年TVシリーズのキャラ最高位。 X-ファイルのスカリーことジリアンアンダーソンが滅茶苦茶クール。現場で見かけたイケメン刑事をホテルに呼びつけ、以前関係を持った上司は骨抜き、水…

ヴァイオリン職人の探求と推理・・・ポール・アダムス

イギリス人作家によるオーソドックスなミステリー。 いたって上品。刺激はない。 ここにきてガツン系を切望している自分がチト怖い。

静かな水のなかで・・・ヴィヴェカ・ステン

ついまた北欧スウェーデンミステリー。 情景のどか、人情味たっぷり、猟奇抜き正統殺人、これぞ北欧デショー的緩さ。 ゆえ、動悸息切れとは無縁、ナゾ解きに新鮮味はなく、ミステリー初級感は否めない。 北欧ドラマがあれほど面白いのだから、もっとスゴイやつがあるにち…

ハンニバル

羊たちのレクター、若き日の物語。 マッツはピタリ。及第点以上。 グイグイ押しの強さはないので間を開けジワジワ観てかまわない。 しかし回を追うごとエグ味が増すので奇天烈な残虐が苦手な方はご遠慮願いたい。

昔々、アナトリアで

表面上ギャグともとれるセリフの端々に各々の問題が見え隠れするが、進行するにつれけっこう深い部分を突いてくる。 天使のように美しい娘も結局辺鄙な村で朽ち果てる。件はよくよく無常を指していて感心した。 家なき丘を数十キロも縫って走る舗装道路や素朴な住…

ワールズ・エンド

途中方向性が変わるまでそこそこ面白かった。 後半またこのパターン?に少々うんざり。 ハングオーバーの方がずっと愉快。

My Turn... ・・・ John Lloyd Young

https://itunes.apple.com/jp/artist/john-lloyd-young/id89889960 とゆーわけで早速購入。 こんな上手く歌い上げる人はそうそうおらん。しかもセクシー。無茶苦茶セクシー。 虹の橋が現れ薔薇の大輪咲き誇りかぐわしき香りの花吹雪舞うゴージャスさ。 ストリングス。ドゥーワッフ…

ジャージーボーイズ

http://youtu.be/toarcsqfrl4 ストーリーは想像以上ではないし、ドラマチックな演出もないが、 フランキーヴァリ役ジョンロイドヤングの憂いに満ちた表情と豊かな歌声に金縛り、それ以外なにもいらない圧巻。 フォーシーズンズ キラッキラの名曲シェリー、恋のハリキリボーイ、恋はヤセがまん、そしてヴァリ、…

小豆島土産&お取り寄せ

届いた品々数々。 最大の目玉はオリーブの新漬け。 15袋買ったが手元の残りわずか2 シンプルだが味わい深い。トリコ。来年も通販でガッポリ。予定。 オリーブオイル 一般に市販されてるものとは全く別物。こちらスペイン産も美味いが、小豆島産の瑞々しさ忘れ難し。 ドレッシング。 …

ブルー・ジャスミン

http://youtu.be/qQYXSUiyVNg セレブと無一文のギャップは強烈な軋轢を生じ、染みついた贅沢と高慢とプライドを振り払うことができず人生は転がり落ちてゆく。 ウディアレン特有のガス抜きがなければ、最初から最後まで痛すぎて正視に絶えない。 そもそも素がセレブ美人のケ…

2014.10.25-26.京都観光

小豆島からふたび京都へ。今年最後のツアー終盤。 土曜16時頃京都博物館に到着すると、やはり激混み、入場90分待ち更に鳥獣人物戯画まで90分の表示。この日は断念翌朝並ぶこととし、お隣三十三間堂へ向かう。 国宝級ホンモノ仏が続々連なり立ち。押し寄せる気に圧…

小豆島2014.10.23-25

遥々海を渡り憧れ小豆島へ。 目的は無論オリーブ。エンジェルロード。そしてシーカヤック。行けたら醤油。 初日。潮が引く5時間程度現れるエンジェルロード。つい自然と戯れすぎてうっかり時間ロス。17時すでにオリーブカフェ閉店、辛うじてショップでお土産購入して終了。 ショップで紹介してい…

京都2014.10.22.時代祭

小雨結構時代祭。京都三大祭とはいえ明治発祥の歴史浅き祭。明治維新より時代を遡ること平安時代まで静々行列はつづく。終点平安神宮付近で観覧していたが、雨の行進に疲れ顔の人々が最後力振り絞る様がツボにハマって不謹慎に笑う。 傘差し伸べたオバチャンの解説…

マッド

http://youtu.be/oPXHwFbjJQI ポスト スタンドバイミー。などと侮るなかれ。教養も金もない田舎者が安っぽい女に愛を貫く、傍から見ればゴミのような話である。 フツーの映画であれば好評価であろう少年たちも、マシューマコちゃんの迫力の前ではすっかり霞み、まるで一人芝居…

17歳

17歳ラインは今も昔も変わらずオトナコドモの境界であり不安定極まりない。ぽい。 フランス語のセリフと歌はアンニュイ。 ものすごく定石でオゾンらしいシニカルで斜に構えた感もなくアレ?と思う。 迷える10代の秀作は多く、その域にはない。 とはいえ主役は誰の目にも美しい。 http://y…

キャッスル シーズン4

恋の行方に支障がでるんじゃない?程、キャッスルの体型がジワジワ巨大化、 そーゆー意味でホッと一息つけたシリーズ。 おかげで一層安定感と安心感が強固なものとなり、末永く続いてほしいシリーズに昇華。 益々のご発展をお祈りしたい。

キリング シーズン3

尺は前作の半分、間延び感なく濃密。 主役サラの致命的性格の欠陥により、またもやプライベートな幸福を自ら叩き落とし。 ラストシーズンにありがち理想的エンディングを拒み、つづく感満載の余韻は苦し。 私人として失格だが刑事の嗅覚は一級、仕事において男女間の境界なき…

凍氷 ・・・ ジェイムズ・トンプソン

極夜カーモスの続編、警部カリの事件簿。 顛末はソフトポルノだが、大戦時のフィンランドの暗部を軽く撫でることでふっくらした印象。 ただ妻ケイトの家族話は盛りすぎ。 複雑な伏線はなくラストも穏やかで前作同様飽きずに読みやすいが、食い足りなさは残る。

Life シーズン2

ダミアン・ルイスが一層グレードアップ。けっしてマッチョではないが細身に締まる。癖ありすぎる顔は忘れ難く、人物像は謎めいて深い。 次期007ボンド適任と思える。

催眠 ・・・ ラーシュ・ケプレル

ついつい北欧連チャン。 青少年が病んでいる。日本でも猟奇的事件があったばかり。まんざら絵空事ではない。 生い立ち教育云々のレベルではなく、もって生まれた精神構造なのだろう。 全てがカチっと繋がり丸く納得のいく展開ではないが、最後まで飽きずに読める。 …

ブラインドネス

前述、白の闇、の映画化。 原作をうわべなぞっただけの脚本、難易度高い盲目の演技ができない俳優、退屈な映像、全て原作台無し。 中盤以降友人から伝授された2倍速鑑賞。苦痛恨の極み。

白の闇 ・・・ ジョゼ・サラマーゴ

突如人類(犬は別枠)が視力を失いそれが伝染するとしたら。 もしもシリーズ暫定3位に決定。 ギュウギュウ詰めに隔離された人々は混乱し次第にモラル秩序を失い野獣化。 外部の伝染も加速し、減り続ける食糧の争奪、悪党の台頭、不衛生と蛮行は壮絶を極める。 ただひとり…

アメリカン・ハッスル

ショボい詐欺師が囮捜査に組み込まれ、二転三転転がりながら危ない橋を渡りきった実話らしい。 クリスチャンペールの9:1、ブラッドリークーパーのチリチリ、ジェレミーレナーのぶ厚いリーゼント、3人の髪型が人物を象徴していて笑う。 三角関係やら野望やら汚職やら、死ぬのは奴らだ他70年代ミ…

グランド・ブダペスト・ホテル

http://www.foxmovies.jp/gbh/ 善き人を助け手加減する術を持ち、正義感あふれていた古き良き時代。 悪者すら憎めない。 回想はサイレント映画のようにシャキシャキスピーディに進む。 内容は濃いが重さはまったくない。 ウェスアンダーソンはスゲーいい奴なんだと思う。 ロイヤルテネンバウム…

極夜 ・・・ ジェイムズ・トンプソン

結婚後フインランドに移住したアメリカ人によるライトめ北欧ミステリーで、流行りのキッツい事件とは一線を画す。 夜が明けない季節、外気マイナス40度、過度のアルコール摂取、自殺率の高さ、家庭内暴力、宗教、人種差別、むしろ過酷すぎる風土やフィンランド人気質の描写が最大の魅力。 全く…

恋するリベラーチェ

http://youtu.be/k3lw7OYDx-4 マットデイモンは苦手だ。がしかし、聖子ちゃんカットのバンビちゃんは実にキュート。むしろコッチがずっと向いている。 マイケルダグラスもしかり。コワモテより寂しんぼの笑顔がずっといい。 さらにはロブロウの出現に仰天。ぶっちぎりのインパクト。願わくばも…

Life

ダミアン・ルイス。マックイーンそっくりだがナント英国人である。 他愛無い話だが、彼はなかなか芸達者であり、ストーリーを追うというより彼の演技に魅せられる。マックイーンよりずっと表情せつなく表現力豊かだ。 鳴り物ホームランドは観ていないが、おそらく渋く光っていたことだろう。 …

アウトロー

http://youtu.be/C5cP2YtUUqg ニコラス・ウィンディング・レフン製作 スタイリッシュでクールな非日常を描いたドライヴ、オンリーゴット系ではなく、 冒頭実話に基づくとあり、リアリティ溢れる売人の綱渡り的日常がハラハラ綴られる。 がしかしプッシャーまんま。である。 あれほどイカした映…

危険なプロット

現在までのオゾン作中、最高評価。 文才なき国語教師が教え子の実況作文にのめり込むさまを描く。 核となる映像と共に語られる作文がとにかく秀逸。 密かな覗き、しかけた罠の告白、他人の日常に潜り込み冷静かつ辛辣な分析をする、かと思えば少年らしい欲望と…