黄色い雨 :フリオ・リャマサーレス,木村 榮一|河出書房新社 (kawade.co.jp)
「美しい」連発の書評につられ、スペインの廃村でたったひとり暮らす老人を仙人かハイジのおじいさん体と想像していたのだが。
おじいさんが孤独に蝕まれ荒廃が進行する村とリンクしながら共に朽ちていく話であった。
次第に狂気かホラーか?まで突き進み、どうがんばってもボブディランな気持ちになれず。
最後まで先入観とのギャップ埋まらず悶々。
しかし気持ち切り替え挑んだ短編2「遮断機のない踏切」は一転、元気なイッちゃってる人の話でクスクスする場面がとても愉快だったので総評☆☆☆