天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。などなど。

メインテーマは殺人・・・アンソニー・ホロヴィッツ

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作者が主役本人として事件に絡む異色の展開。

スピルバーグやピータージャクソン、残念な扱いのダミアンルイス!などなど実在の人物もチョロチョロ参戦するためソワソワ落ち着かない気持ちになる。

これを面白いとみるか茶化し過ぎととるか。

度々意識が大筋から逸れるため純粋ミステリーという枠組みからかなり外れているように思う。

特に好きでもない作者の内面描写には閉口するし、肝心の謎解きは青少年でも可、くらいの緩さである。

掃除婦のための手引書・・・ルシア・ベルリン

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贅肉は一片もなくどれもカッコいい。

フィクションの境は曖昧だが、肉体的苦境にあっても精神は屈しない強靭さと、どうってことない体を装うドライさが超クール。

虐待や痛みや乾いた屈辱を簡潔にポンポン放り投げどんどん前進する様が潔い。

マンソン・ファミリー悪魔に捧げたわたしの22ヶ月・・・ダイアン・レイク

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マンソンファミリー、シャロンテート事件についてあらすじ以上の知識はなかったが、この14歳にしてファミリーの一員となった少女の体験は痛々しすぎて下手なサイコ小説より空恐ろしかった。

ファミリーに属した約2年の間に一生分の間違いと苦痛を味わったもの、洗脳を解き人生を正しい方向に軌道修正できたのは幸いである。

雲のような理想論、洗脳、金欠、攻撃的かつ破壊、終末思想に傾き、殺戮へと進む様はオウムのそれと酷似している。

カルト教祖は皆巧みな話術で強いリーダーを装い、飴と鞭で支配する術に長けた優秀なペテン師である。

人の懐に滑り込み、心を操る才能を持つ人物というのは呪術師や祈祷師など太古から存在していたのだと思う。

なぜ両親も兄弟もいるアメリカの少女がほんの14歳にしてこのような連中に取り込まれてしまったかについては、当時のヒッピームーブメントの闇の部分が大いに絡む。

信じ難いこと、親が自由の解釈を誤り育児を放棄し教育を怠り、子供が一番親を必要とする時期、親が一番側にいて注意を怠らないよう気を配る時期、彼女は独り立ちを強要され帰る家もなく文字通り野に放たれたのである。

事件以上にその生い立ちの不遇に一番衝撃を受ける。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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映画通で60年代後半の事情とカルチャーの知識をある程度持ち合わせていないとなかなか難しいが、知る者には宝の箱。

ヒッピームーブメントのファッションもイケてるし相変わらず曲は超ご機嫌。S&Gの曲をブッた切る瞬間は笑える。

主役のふたりはダサい役とはいえあまりのオジサン体と滑稽に驚く。

最後のお約束ぶった切りシーンでシャロンテート事件をすり替える場面にはタランティーノの願望が滲む。

この先も経験と技術でそれなりの作品を作ることは可能だろうが、本人が尽くしたと言うように溢れんばかりの情熱が思い出せなくなったのだろう。

本当に残念だが10作目は悶絶級どハデな作品で〆ていただきたい。

隠された悲鳴・・・ユニティ・ダウ

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アフリカ、ボツワナのサスペンス。

今だ一部で祈祷師や魔女狩りがはびこるボツワナで、汚れない少女の体を切り取り自分たちの繁栄を願う儀礼殺人という恐ろしい風習が続いていること、正義に燃える優秀な若き女性達が台頭していること、このふたつを軸に現在のボツワナの現状を少しだけ知ることができる。

若者達のバイタリティは全世界共通であり、スピードは違えど世界はいい方向に前進していると信じたい。

いきなり真相が語られるラストに「え!」と絶句するが、熱く燃える若者達の未来の道筋ははっきり見える。

死者の国・・・ジャン=クリストフ・グランジェ

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前半はこれでもかと盛りまくる性倒錯者のオンパレード。

そっちネタ半分、質半減、という印象。

ひたすら衝撃を与え続けて引っ張る手法がいただけない。

さらに全ての顛末を朗々聞かされるラストは実に面倒くさい。

そちら系にも十分長けたミレニアムの鋭利な切り方に遥か及ばない。

Ristorante Tremolo

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土地柄、お若いシェフとスタッフ、カジュアルな店内を見まわし正直少々ナメていた。

前菜をひと口食べ、見た目だけではなく至る所に才能と料理センスを感じて驚く。妥協しない手を抜かないこだわり料理人タイプなのだろう。

ランチでこの前菜、このドルチェ、そしてなによりこのパスタは硬さも含め過去最高レベル。

オープンキッチンで全て見える化しているところにも自信の程が伺えるが、なんといっても手抜きのない仕込みの丁重さはピカイチ。帰り際レモネードか?自家製ドリンク(数種)の漬け込みを見て頼まなかったことを大いに悔やむ。

県内トップレベルは間違いない。

近々必ずディナーを試したい。

pain de hakuu

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まさかこんなところに??

月に2日のみ営業のパン屋が??

古民家風工房とビジュアルがバリバリお洒落です。

バケット食パン以外はメニューが変わるようなので毎回新鮮に楽しめそう。

カレー丸パンなど好みで評価が分かれそうでもあり、バケットも定番らしくないので伝統寄りの人には向かないかも。

しかしこの素朴な味わいに馴染めば固定客が増えそう。実際ほとんどの方が爆買いしていたので開店前に並ばないと買いそこなう恐れあり。

ビストロアベイジャ

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国道4号線から少しだけ入ったところの新しいお店。

平日なのに激混み。すぐ前のイオンスーパーで時間を潰し1:30頃再訪。

closeが出ていたがギリOKもらって入店。

店内はレストランというよりカジュアルスタイル。

地元産にこだわってるだけあって肉も野菜もとてもおいしい。ただやはりカフェの軽めランチっぽいイメージが付きまとう。夜は本格的な装いに変わるのだろうか?

コロンジュ

f:id:vampire55:20190919094455j:plain老舗カワイイお店コロンジュ。

基本がキチンとして適度にカジュアル。気の置けない人と気楽に食べるランチという括り。デザートがステキ。カタラーナ様カスタードのケーキ?初めての味。リンゴの季節、焼き立てアツアツのアップルパイが食べられるらしい。それを目当てに再度伺いたい。