天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

東京食べ2016.6.5~6.6

6.5夕方の幕張海浜と翌日荻窪ランチが既に決定済みだったので今回は銀座を軸に展開。ショップ開店時刻まで東京駅サラベスの行列に乗っかり時間をつぶす覚悟を決める。混雑と質の悪いサービスとふあふあでもしっとりでもないパサパサパンケーキにガッカリ。無駄に時間を超過し慌て…

avicii QVCマリーンフィールド 2016.6.5

年齢ボーダー遙か超え。誘った誰もが難色を示し。結局おひとり様参戦。完全アウェイ。諸々キツかったがライブ引退宣言後最後の生aviciiを拝むことができて大満足。幼馴染OTTOが前振りを務めそこそこ盛り上げたが、aviciiの登場で場内瞬間沸騰、プロとして最高潮の勢い…

THE FALL 警視ステラギブソン シーズン2

ジェイミードーナンはほんの一息で見事ジリーアンダーソンと対等な位置まで成長を遂げた。ふたりとも本当に素晴らしい。端々の役者まで理路整然、隅々まで繊細である。完璧なファッションと身のこなし、冷静かつ明晰な解析で部下から尊敬を集め、強い男ばかりか女性をも惹きつけ…

つながる台所Tane

野菜山菜中心ほっこりやさしい定食。とても美味しく頂いた。無農薬栽培にも取り組んでおられるとか。店内のテーブル椅子、食器に至るまで素朴でレトロ感たっぷり。あたたかい空気感漂い、おひとり様でもゆったりくつろげる。次回カレーと蕎麦を食べてみよう。

ユートピア

ブラックなユーモアでグラグラ均衡を保ちつつ危ない橋をどんどん渡るが、ついに子供を殺人に絡めて一線を越えた。ものすごく刺激的で視覚的にも刺さるがやはり倫理は問われるところ。ラストはよくもやってくれたオチだが、当然シーズン2へと続くらしい。この手のアレにきれいご…

4番目の真実

TVシリーズの棚にポツンとあったトムセレック。初めて目にしたが、調べたらシリーズっぽい。よく言えば古き善き泥臭刑事もの。お年を召されてるので無難路線(無理を強いて痛すぎシュワちゃんスタローンよりずっと潔い)安全経路。バートレイノルズぽいけどずっと田舎臭い(失礼)。

ミニーゲッツの秘密

出だしの甘いロリポップはほんの軽いジャブにすぎなかった。好奇心旺盛すぎたハメはずしまくり女の子の暴走に留まらず。全てがユルかった70年代の設定でなければシルアスな問題作になりかねない危うさを孕む。大人コドモ時期のわけわからん混沌と混乱と悶々はシュールかつリアルで…

要(よう)

http://tonoya-you.com/毎年お盆は遠野へ墓参りだが、この時期全く予約が取れない要。意を決してランチ予約、車で1時間半、友と遠野を目指す。電話で苦手食材だけを伝え、全てシェフ一任。和、中、イタリアン、フレンチならある程度想像もできるが、可能性無限大の創作料理…

トゥルーディテクティブ

HBOはとても野心的である。トゥルー(ふたたび)ブラット同様音楽も映像にとことんこだわり自由と熱気が溢れている。マシューマコちゃんとウディハレルソンのコンビは最強最適にして真剣迫真火花散る阿吽の熱演。毎度お馴染みマコちゃんの過剰すぎる前のめりな役作りと、ウディハレルソンの自…

白い沈黙

幼児虐待組織の罠の深さと狡猾に対峙する術はほとんどないと実感する。結末は奇跡である。ハッピーエンドと捉えることは非常に危険で相当おぞましい。このような蛮行を劇中モンスターと表現するが、獣にも劣るというより、いよいよ人の進化に陰りと歪を見た気がす…

〈5〉のゲーム ・・・ウルズラ ポツナンスキ

オリエンテーリングをGPS版に進化形させたようなジオキャッシングというゲームが軸だが、殺人と宝探しは相性よすぎる。散りばめられたアイテムのキラキラに気をとられどんどん読み進むが、その先待っていたのは期待裏切る定番中定番ラスト。全体に抑制が効いた安全路線で痛い描写に痛…

出口のない農場・・・サイモン・ベケット

イギリスの作家はしっくり感バツグンである。個性派刑事は登場せず、当事者目線で互いの忌まわしい隠し事が並行して暴かれる流れはかなり美味しい。まず刑事の個性ありき、とりまく環境の刷り込みがやたら水っぽく感じていたこの頃。ミステリー読み過ぎ深読みのハラハラを…

マジックマイクXXL

http://wwws.warnerbros.co.jp/magicmikexxl/characters奇しくも直前地上波でホワイトハウスダウンの放映アリ。チャニングのチャーミングな澄んだ瞳としなやかな肉体を拝んだばかり。そのわずか2年後、岩のように改造しすぎた肉体と強調されたエラをひっさげパフォーマンス再び。体が全く…

彼女のいない飛行機・・・ビュッシ・ミシェル

突如知らない人物が割って入る結末はガッカリだし、メロメロすぎる男女事情も甘ったるいフレンチミステリー。謎解きに期待したわけではないが読み急ぎたい気持ちにさせる文体ではある。

ナイトクローラー

http://nightcrawler.gaga.ne.jp/ノーカントリーのハビエルバルデムの次くらい。ジェイクギレンホールがキモイ。倫理モラルを打ち崩す、というよりそもそも道徳観念を持たない非人間モンスター。結局同じムジナの過激中毒ディレクターと相乗し暴走はエスカレート、危うい未来を予見させる。

奪還者

ガイピアースはなぜここまで面倒くさくなったのか。スティーブンセガールのように、リーアムニーソンのように、割り切ることができないらしい。そんな迷いのせいか無駄に作品を積み重ねてきたように思う。こと不良探偵ジャックアイリッシュは呆れレベルの脱力で1話途中より先に進むことがで…

天橋立オイルサーディン

友イチオシお持たせ。もらってうれしい!大好物オイルサーディン!金樽真イワシの綿実油漬け。脂っこさなくてさっっぱり。たたいたガーリック乗っけて醤油をタラリ、缶まんまグリルでグツグツ、ガーリックまで美味ーーーい。もっとタップリどっさり乗せてよかった。鷹の爪、小葱散らしてもグー…

街の鍵・・・ルース・レンデル

殺人事件の謎解きより街にうごめく人の不可解に重きあり。上級お嬢様から下級ホームレスまで人間模様を描くが、語り口が上質なので下流の人物描写が薄い。人間味に深さはないが最後まで飽きずに読める。きれいにまとまって完結、とも言える。http://www.hayakawa-…

東京土産 2016.2.13-14

所用を済ませ土日の青山から新宿に切り込む。ドイツ菓子ノイエス http://www.neues.jp/ブルガリアローズ見た目の華やかさがそのまま味に映り込む。喉に詰まるようなモサっと感もすっかりクセになり。上品なバラのエッセンスがふぁっと鼻に抜ける。クッキー類のホロホロ、むしろこの食感は…

フレンチアルプスで起きたこと

序盤ドキュメント風シリアスな映像とギャグのギャップに戸惑うが、じき狙いが笑い飛ばしにあると気づきシュールなネタを存分楽しめるようになる。当事者の笑えない状況が深刻さを増すほど笑える。カッコイイパパ像崩壊直後はあまりの体たらくに幻滅し誰もが破たんを覚悟するが、それ…

キャロル・・・パトリシア・ハイスミス

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309464169/従来型ラブストーリー観を根底から覆す。若き女性が愛に躓き、自分と回りに厳しい分析と解析を繰り返し人間性を成熟させ愛を昇華させる物語。昔数冊読んだが、濃密な内容と裏腹、ドライ目線と飾らない文体がクールでとに…

真夜中のゆりかご

ついデンマークに反応。おもしろくないことはないが、サスペンスかヒューマンか中途半端。どちらか落とすべきだった。北欧の俳優はかなりいい。主役はゲームオブスローンズでも活躍中(未見)。

チャイルド44森に消えた子供たち

https://youtu.be/88meo_jK_M81950年ウクライナ情勢に気を取られすぎて殺人事件は添え物に。社会主義監視体制の凄まじさだけで十分面白かったが。トムハーディは熟練の演技だったが終盤演出の甘さが出てこじんまりまとまり。バンサン・カッセルは揺るぎなくカッコイイし、ミレニアムのリスヘ…

エレファント・ソング

https://youtu.be/ECCt7-nxuWM主演に徹したグザヴィエドランを観る。演技の力量(様々な役を張れるか)と聞かれたらノー。アクションもホラーもコメデイもラブロマもない。しかし一旦画面に立たせるとその存在感に尻尾を巻く。そういう意味で彼は彼が仕切る作品で最大級の力を発揮…

凍える墓・・・ハンナ・ケント

http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784087606997同性目線で、この文体はかなりカッコイイ。1829年アイスランド。実在した最後の女性死刑囚について。凍てつく気候、風の音、痩せた家畜と大地。火にくべられる糞また糞、窓に張られた魚の皮、気の利いたニューアイテムが情景の奥…