天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

2005-01-01から1年間の記事一覧

半身…サラ・ウォーターズ

『荊の城』と同様19世紀のロンドン。上流階級の老嬢(この時代の負け犬)と女囚(霊媒師)の物語。容姿や器量に自信はないが自分は賢い。強い自負を持つことで誇りを保つ貴婦人の姿が痛ましい。自分はできる人間。それをわかってるのは亡くなった父だけ。自己主…

コニーとカーラ

ニア・ヴァルダロスが相変わらずの軽快さとユニークで引っ張る。(トム・ハンクス好みのいい人ぶり) あはは‥とみるにはもってこい。トニ・コレットのでかい口(輪郭くっきり唇)はりっぱにおネエ系で、その道で堂々食っていける設定も難なく納得。ドラック・ク…

荊の城‥サラ・ウォーターズ

最近すっかりミステリー漬け。 19世紀半ばの猥雑なロンドン。 しかるべき身分の人が入る精神病院の描写に関心しているうち、突然展開が直角に折れて驚く。 まぁ、一番のビックリは朗読会のくだり。そこから転調しまくりで、こっちの主役とあっちの主役が入れ…