天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

カジュアル・ベイカンシー


あっと驚く衝撃性もなく平坦の先にある結末の歯切れも悪い。にしてもJKローリングが力量ある作家に思え小説を読む気になりかけたが、あまりの評価真っ二つに尻込み。
よほど文章力がなければ(苦手なカズオ イシグロ同類説もあり)起伏のない些細な事件ばかり読み進めるのはかったるい気もする。
小さな田舎町に混雑する人種、貧困ドラッグ、家族友人の愛憎、正義と利権は絶えず小さな小競り合いを繰り返しドラマその先も果てることはない。
各々のキャラは個性的でありながら調和のとれた俳優陣と日常目線を崩さない姿勢は好感度が高い。