天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

要(よう)

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毎年お盆は遠野へ墓参りだが、この時期全く予約が取れない要。
意を決してランチ予約、車で1時間半、友と遠野を目指す。
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電話で苦手食材だけを伝え、全てシェフ一任。
和、中、イタリアン、フレンチならある程度想像もできるが、可能性無限大の創作料理となればチャレンジのハードルけっこう高し。
先に飲み物メニューより杏(!)ジュースをチョイスしてお料理を待つ。
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杏からジュースを絞るのは並大抵でないはず。
予想違わぬ濃厚ネクター。

前菜
ラディッシュ。ホタテとお魚(忘)のタタキ。
タタキもさることながらラディッシュをひと口、飛び抜けこだわり食材の主張がダイレクトに脳天直撃。
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2品目。
トラフグの煮こごり。ウドと筍の天ぷら。
黒白のビジュアルが度胆抜く衝撃。
口中でトロ溶ろけるが小コリとした食感がアクセントに。
天ぷらは揚げたてあっっつ熱のはっっふはふ。
ウドの力強い香りがぶああと広がる。
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3品目。
イカ (ワタ、チーズ、ふきのとうなど詰め)
繊細な火加減イカのやわらか過去最軟。
詰め物は創作の真骨頂。複雑すぎるゆえ好みかそうでないかの判定だけでよいと思うが、ひとことで表すと「不思議」
ここも付け合せ野菜がむちゃくちゃ美味い。
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4品目。
このタイミングでスープ。というよりむしろ出汁。なのだが雑味なしの澄みきり感ハンパない。
ベースがぜんぜんわからないがしみじみ美味い。
運ばれた器はアチアチ気味だが飲んでビックリ適温ドンピシャ!の衝撃。
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5品目。
マッシュルームの煮込み。
絶品。悶絶。感服。若干椎茸ともリンクする濃厚な味わい。
なんも言えねえ。とにかく一度食べていただきたい。以上。
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6品目。
本日のメイン。
花巻ほろほろ鶏の蒸し(7時間?8時間?)後炭焼き。
中まで火が通ってなおピンクの刺し!が入った断面の美。
そして、
葉玉ねぎ?!シンジラレナイ甘さと旨味。と。まさに絶妙かつ適量のドレッシング。
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7品目。
ここで選べるオプション。炭水化物のオマケ。
一瞬迷ったがここまできたらイケイケ!少な目オーダー。
本日全ての食材出汁に浸した握り飯と葉ワサビ漬け。
茶漬けのようにサラサラと。
精度の高い食材の出汁は必ず美味い。
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8品目
デザート。
ぷるっぷるのわらび餅&お抹茶(写真忘)。
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味は難解寄りだが驚きと感心とドキドキの連続。
その閃きとセンス、食材に対する誠実と敬意、魅力を最大限生かし研ぎ澄まされた精度はかなり高度。
刺激的なパワープレイ、こんなワクワク食べは初めて。