小豆島からふたび京都へ。今年最後のツアー終盤。
土曜16時頃京都博物館に到着すると、やはり激混み、入場90分待ち更に鳥獣人物戯画まで90分の表示。この日は断念翌朝並ぶこととし、お隣三十三間堂へ向かう。
国宝級ホンモノ仏が続々連なり立ち。押し寄せる気に圧倒され、しだいにありがた感覚完全マヒ。
夕日傾きやうやう暗くなり始めたので一礼後平安京最古の寺、東寺を目指す。
人気なくイイカンジの五重塔をグルリ舐め。失火により半分炭状態かろうじて原型残した四天王立像の、逆に鬼気迫力が五割増しにも見える気迫をビシと受け止め姿勢正す。
閉館の頃小腹もすいてきたところで、予約を入れていた貴与次郎へ向かう。
常連さんで満席。予想以上に敷居高く。緊張漲る。
美しい器と手の込んだ料理の数々、がしかし本来素材が持つ味残さずアレンジテクだけが際立つ。なんとなく自分が好む料理法ではないと感じる。
店主の気合いと気迫をビシビシ感じるが、味付けも技術も必要以上過剰気味。
育ちが違うと言えばそれまでだが、基本素材そのものの鮮度と質さえ良ければ手を加える要素はさほどないのかもしれない。サンマなら刺身、酢〆、塩焼き、せいぜい柑橘、おろしを添えるくらいがちょうどいい。やはりり岩手のサンマがぶっちぎり美味い。
次回は店舗選定基準を根底より変えるつもり。
翌朝、京都博物館へ。開館1時間前から行列に加わる。おそらくこれが待ち時間最短。
真っ先に鳥獣人物戯画の群れに加わる。4分割4期に分けての展示故、麒麟ちゃん部分が見られず残念無念。しかしやはりおもしろい。まさに漫画文化原点中の原点。ほのぼの展開するストーリーや動物が遊び笑い転げる擬人化発想のユニークさにも感心するが、単純ストレートに笑いが取れている。
諸々大人事情で長居もできず、ガンガン飛ばして天下の名刀三作-吉光・義弘、そして島津正宗に走る。
目利きでもないドドドど素人ではあるが。歪みや無駄のないラインの美しさ、滑らかさ、そのツルとピカな輝きに深く魅せられ目が釘付け、息飲み込んだり詰まらせたり。
この時点ですでに正午近く。急いで飛び出し集合場所京都駅へ向かう。
平等院。
諸々アクシデントに見舞われつつ。行きましたー。正面シンメトリー見ましたー。ハイ終了ー。というオチ。
現在奈良で正倉院宝物展をやっているはず。いつの日か琵琶だけはなんとか見たい。
そろそろお開きの時間が近づいてなお!駅近なら行けるんじゃない?卑し根性丸出しご一行は西本願寺へ。
更に東本願寺は、やはり無理デショー。もはやこの辺になると記憶も曖昧、いずれ再度入館料を払いましょう。と一本〆。
今年はこれにて落着。京都の懐まだまだ奥深し。
次回春を目指す。