虫(約ｺｽﾀﾘｶ)が好きで好きでたまらん！具合が溢れる書である。
好きすぎるあまりこだわり写真ﾃｸをも極めてしまった著者による、愛くるしい虫たちの写真もｵﾄﾞﾛｷのｵﾝﾊﾟﾚｰﾄﾞ。
植物と見紛うほど美しい虫こぶ、寄生した蜘蛛を自在に操るﾋﾒﾊﾞﾁ、ｷﾉｺを培養するｱﾘの話など、ｵｵと驚嘆したりﾑﾑと呻ったり、ﾜｸﾜｸする未知がｷﾞｯｼﾘ詰まっている。
極めつきは腹に寄生したﾋﾄﾋﾌﾊﾞｴをそのまま飼育してしまった件。
ｷﾓす、ﾔﾊﾞすの躊躇もなく、自腹で飼ってしまおうと閃くあたりが一流の(?!)証か。
時折ｵﾄﾅの事情を挟みながら、虫に見る環境問題までやんわりと持論を展開、ｺﾄﾞﾓもｵﾄﾅも一気に読める。
著者が出演したﾗｼﾞｵ番組(J-WAVE土曜17時 TOKYO REMIX ZOKU極みのｺｰﾅｰ → http://www.j-wave.co.jp/original/tokyoremix/report/960.htm )で、さも愉快げに嬉々と語る虫の生態話にすっかり魅了され本書を手にした次第である。
