天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

17歳の肖像

商品の詳細

子供と大人の狭間は子供として最後の悪あがき、か、人生最大のバカをや

りかねないスリリングな時期である。

そのさりげない仕草やセリフにビターな記憶が蘇り大いに共感してしまう。

親が人生を仕切る退屈な暮らしの中に、突然エセ紳士登場で一気に怪しい

空気が漂う。

ここで危険と好奇心の渦に省みることなくダイブするのが子供、先を見通せ

るのが大人、の境なのか。

美術はオープニングアニメから小物に至るまでセンス溢れ、音楽はクラブ歌手の曲

まで抜かりなし。

俳優陣は脇まで手堅く、同調し調和がとれていてお見事。

結末をアッサリ早回し、余韻残さず終わってしまったのが残念、というか潔い。