天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

パラノイドパーク

パラノイドパーク

ちょっぴりフロド似少年の。誤って人を死に至らしめた後の乾燥感が綴られている。

現実を受けとめられないばかりか、対処法も知らず相談相手もなく。家族はそれぞれ問題を抱えておりガールフレンドはウザく友達は親友ではない。カッコイイと思っていたボーダーはとんだ食わせ者で。

宙に浮かんだ駒を動かせない。

しかし女友達から勧められた書くこと。によって決意を固める。

果たしてそれがどんな結論かは神のみぞ知る。だ。

前作『エレファント』の少年同様。孤独でやさしい。

今の時代。整わない環境の中で生き延びるには困難を極める。