天井桟敷

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潜水服は蝶の夢を見る

潜水服は蝶の夢を見る

ELLEの編集長であった人物が脳梗塞で倒れ、唯一動かせる左瞼を使って自伝を綴る。実話である。
その前向きで強い生き様には無論感服であるが、医療関係者や家族、辛抱強く瞼の動きを読み綴る協力者の手厚いサポートに感銘を受ける。
達観は容易に至らないが。できることを今の今やる。精一杯生きる。
クリストファー・リーブの生き方が重なる。
並行して『ジョニーは戦場へ行った』のイメージもつきまとう。
こちらは全てが負を向いていた。
生きる喜びの光は遮断され、人格を完全無視した延命治療。

体の自由が利かなくなっても。生きる幸せを感じる社会がもっともっと前進するといい。