2008-02-08 石の猿…ジェフリー・ディーヴァー 書籍・雑誌 デイーヴァーの近作にハズレなし。折しも中国ネタ。中国人がよく描けてるんである。ていうか。人間の性分は何人であろうと共通なわけで。人物像が決まればあとは環境に当てはめるだけで。悪玉善玉が紙上で活き活き動き出すんである。その工程がこの人のスゴイところ。事件のからくりのみに流されることなく、人物にとっぷり感情移入してしまうんである。毎度解決後に繰り広げられるメロドラマが少々頂けないが、人生を語る熱血チャイナ・ポリスにはぐっとくる。