天井桟敷

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ウォーク・ザ・ライン

伝説のミュージシャン、ジョニー・キャッシュがジューン・カーターの愛を得るまでの長~い道程物語。

スターに上り詰め華やかな世界で生きている二人なのに内側は実に弱くて繊細。家族のトラウマを抱え、コンプレックスに日々苛まされているところも似ているものだから、お互い引きつけられ引き寄せられてしまってどうしようもない。しかしこの時代、離婚や不倫に対しての世間様の目が厳しく、当事者達も簡単にその倫理観を打ち破ることができないわけ。金や名声、ドラックすらなんの慰めにもならず満たされぬ日々が続く。わずか4、50年前のアメリカでは、かくも貞操感が強かったのだ!!

とにかくふたりの人物像が丁寧に丁重に描かれており、もどかしい想いが募る様が淡々と順序よく描かれている。ふたりとも歌、演奏の吹き替え一切なし。特にリーズ・ウィザースプーン!愛くるしい演技に加え、そのヒバリのようなカントリー・ソングはジューンの内面そのもの!!

個人的に善人顔のホアキンがイマイチ気に入らないのだが、特に顔にこだわらない向きにはこちらの演技もなかなかと映ることであろうぞよ。