天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。などなど。

キング・オブ・ホラーその2

第2弾は『キャリ―』

キングの恍惚デビュー作ね。


妙な宗教の狂信者である母親の手によって育てられたが故、皆から小突かれコケにされ、おどおどした毎日を送っていた女子高生キャリーの悲劇ぢゃ。彼女。ちょっとばかりのサイコキネスを持ちあわせているのだが、それが抑圧→解放→絶望を経て怒りの臨界点に達する経緯が描かれていて「ぎゃ――!!」なのにちょっぴり悲しいお話。

映画がスゴイのよ。B級映画の星(今やまっとう映画を作る
人になっちまった)ブライアン・デ・パルマの最高傑作!!と今でも確信。ホラーはこうでなくっちゃ!のお手本だわ~。

なんといってもキャリー役のシシー・スペイセク。当時30歳!にして女子高生!違和感『0』であるばかりかパーフェクトなハマリ役。ブラボー!!
脇は後のデ・パルマ夫人ナンシー・アレン。ウィリアム・カット。そしてフィーバー以前のトラボルタ。

母親の歪んだ宗教心もイジメもヒドイ。家も学校もおまけにラストまでもが最悪。何も報われない救われない。キングの定番のラスト。

すご―く気の利いた最高のエンディング……隣で観ていた友達が「ぎゃっ!!」と叫んでひっくり返り、私の骨折した指を掴んだままグルグル振り回したため「ぎゃあぎゃあ」の二重奏。

余談。タランティーノが製作に係わった新作『ホステル』の記事を読んだ。かなりヤバイ拷問映画らしい。しかし最近のスプラッターホラーはどの会社でもドル箱らしい。ディズニーまでもが手を出したっていうんでこりゃホンモノのブーム再到来なのかも。タランティーノは『レザボア・ドッグス』でかなり激しいのやりまくり『済』にもかかわらずあえて製作。監督としてでなく『商』の波に乗ったわけだ。最近のホラーって肉体に与える残虐ダメージと大量の流血‥血しぶきそして血また血。そこだけがエスカレートする一方で遊びや心に浸みる余韻なさすぎ。

ちなみ、その雑誌でも比較記事として『キャリー』をホラー映画の名作!と称えていた。ホントにそう。