天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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映画通で60年代後半の事情とカルチャーの知識をある程度持ち合わせていないとなかなか難しいが、知る者には宝の箱。

ヒッピームーブメントのファッションもイケてるし相変わらず曲は超ご機嫌。S&Gの曲をブッた切る瞬間は笑える。

主役のふたりはダサい役とはいえあまりのオジサン体と滑稽に驚く。

最後のお約束ぶった切りシーンでシャロンテート事件をすり替える場面にはタランティーノの願望が滲む。

この先も経験と技術でそれなりの作品を作ることは可能だろうが、本人が尽くしたと言うように溢れんばかりの情熱が思い出せなくなったのだろう。

本当に残念だが10作目は悶絶級どハデな作品で〆ていただきたい。