天井桟敷

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壊れた脳 生存する知 ・・・ 山田規畝子

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もやもや病を患い三度の脳出血高次脳機能障害となった女性医師が語る不屈の精神力と壊れた脳の驚くべき回復の実体験談である。

同じ障害を持つ人の指標となるのは勿論、家族や医療従事者の理解と参考の書として大いに役立つ。

大変興味深いのは、脳の回復には人生の知識と経験が大きな鍵となり脳の学習を大幅に手助けしてくれる件である。

脳がしっかり機能してる間に詰め込んだ情報や勉強、体験は壊れていない部分の片隅にも蓄積されていて、再生しようとがんばる脳の手助けとなる。

著者はユーモアを交えサラリと語るが、感動と畏敬の連続である。