オウムの死刑執行もあり、死刑賛否も含め重い内容であった。
死刑囚の魂に寄り添いその瞬間にも立ち会う教誨師の勤めは殺人に加担するという側面も持ち、無力感に苛まれ人として押しつぶれて当然である。
浄土真宗「空」の教えは自由である我々にも凛と響くし、過去でも未来でもない今を善く生きねばならぬと気づかされる。
とはいえギュッと鷲掴みされるのは死刑囚の人物像そのものである。
持って生まれたサイコパスの苦しみ、家庭や生活環境、愛情や教育の欠落を知れば、改めて社会互助の重要性を痛感する。
なんと故大杉蓮氏主役の映画が今秋公開となるらしい。