天井桟敷

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無実・・・ジョン・コラピント

無実
なんの非もない善き人を貶めることに無上の喜びを感じる人物を描いて読者の不快を煽る
新手の切り込み。
ケッチャムとは全く毛色が違う。
予想以上のメッチ打ちに吐き気催すほどムカつくが、一縷の望みにすがるあまり一気読みしてしまう結果ともなり。
賛否評価分かれるも納得。
まさに典型的良心をもたない人たちの括りに属す人物の、餌食になった善良なる者の不条理を読後も消し去ることができない。
嫌悪のあまり、しばらく同作家の作品は読む気になれない。