天井桟敷

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生と死にまつわるいくつかの現実 ・・・ ベリンダ・バウアー

生と死にまつわるいくつかの現実
英国モノは女性作家であれその鋭い視点とユーモア部位にハズレなし。
11歳の少女の描写が瑞々しく、事件の顛末より家庭や周りの環境に深く心痛め、つたなくも純真でまっすぐな思考に心打たれる。
後半はシャイニング様にもつれるが、最後は強い女性刑事、強い母、強い女性教師同様、強靭な大人力を手に入れた少女の姿を見る。