天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

凍氷 ・・・ ジェイムズ・トンプソン

極夜カーモスの続編、警部カリの事件簿。

顛末はソフトポルノだが、大戦時のフィンランドの暗部を軽く撫でることでふっくらした印象。

ただ妻ケイトの家族話は盛りすぎ。

複雑な伏線はなくラストも穏やかで前作同様飽きずに読みやすいが、食い足りなさは残る。