バンクスはかなりタイプの男。2夜連続夜なべで一気に読み切り。
特異な虐待殺人をメインに据え、過剰防衛、誤捜査、自身の離婚問題、恋人とのいざこざ、など盛りだくさん、右も左もぼうぼう火の車で飽きさせない。
過重な積み荷のせいで、下巻中程までは常に速度オーバー。
結果がチラチラ見え始める頃急速に景色が平坦になる。
確かにアニーとの関係もマンネリ気味で、やむなし路線、に転換を計ってはいる。
それでも結末は少し雑で急きすぎか。
読みやすさに関しては文句無し、すでに出来上がってる続編も手に取り読んでしまうであろう。