天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

カポーティ

カポーティ

とにかく!フィリップ・シーモア・ホフマンがすばらしい!のひとこと。ますますこの人に憑かれる。
ゲイのしぐさ。作家の卑しい匂い。金属音的な声。嘘つき。姑息でえげつない。

しかし時折そんな自分を恥じる弱さをちらと滲ませたりもする。
“IN COLD BLOOD”という題名をつけたことをひた隠しにする彼の行為が冷たい。

結局“同じ穴の狢”なのだ。彼の言うところの「出たところが“表口”“裏口”の違い」ってヤツ。

『コレ読め!!』本リストに必ず登場する“冷血”
その義務感で読んだためかあまり強く印象に残っていないのだが、すごく無機質で傍観的であったように思う。

脇もすばらしい。
クリス・クーパーキャサリン・キーナーそしてクリフトン・コリンズ・Jr … この面々顔も演技もカチリとハマってすばらしい。
クリス・クーパーがクラクラするほど渋い。