フェリーニのドナルド・サザーランド演じる重厚なカサノバとはまさに対極。羽毛のように軽やかでとにかく「あっまぁ~~~~~い!」ヒース・レジャー。
まあ…それはそれ。これはこれ。
ラッセ・ハルストレムの作品はいつも『風』のイメージがつきまとう。
“ギルバート・グレイプ”は空っ風。
“シッピング・ニュース”は身を切るような北風。
“ショコラ”はつむじ風。…みたいな。
今回例えるなら『いたずら春風さん』かな~。
ヴェニスが美しい。夜のセット美術がキレイ。気球の布地がイカす。『眺めのいい部屋』のジェニー・ビーヴァン!!のセクシー衣装にうっとり。
チャーリー・コックス坊やがグー!ステップあざやかちょっと気取ったカンジがすごく心地よい。
春はすぐそこ。