そして。メロメロせつなサックスで“YOU~ BELONG TO THE CITY~”を朗々歌いあげる伊達男グレン・フライ。
ドン・ジョンソンの吹き替えがハマリすぎの隆大輔!
とかとか。
…80年代TVシリーズがすでにベタに刷り込まれちゃってるんだけどね。
この映画。全体に漂うイメージはだいたいそんな流れだが。
TVシリーズの狂おしいまでの切なさやむなしいラストを回避、スッキリ清々しい仕上がりである。
ジェイミー・フォックスの自信満々輝く肉体は美しく、レトロ手法で撮りあげたラブシーンは見ているこちらがテレまくり。鋼のような体を惜しげもなく見せる冷静沈着な相棒スタイルはまあよし。
問題はコリン・ファレルだ。う~ん。今回もやっぱり。
でもなんとなくわかってきた。彼って素はすごくいいんだけど、演技させるとなんかチョイと違うである。
でもきっとそれでいいのだ。監督他皆彼が好きでぜひ一度一緒にやってみたい気持ちになってしまうのだろう。
おそらくすごくいい人。魅力ある。ただ色々やってなお方向性が定まらずぼやけキャラのまま。めげずにがんばってほしい。
それにしても今回気になったのがコン・リー。そんなに魅力的か?
そしてあの眉。なぜ東洋人はいつもあの悲しげラインなのか?小雪や寺島しのぶメイグだ。
耐えるオンナではなく。キリリと上げてデキるオンナに見せてほしいものよ。