天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

ミュンヘン

今なお解決されぬイスラエルvsパレスチナ抗争。大儀はどうあれ、繰り返されるのはマフィアやヤクザ社会と何ら変わらぬ『やられたらやりかえす』の仁義無き殺戮。
スピルバーグ。今回はかなりドキュメンタリータッチというか~リアリティ重視でドンパチもかなり地味め。ただ女性の裸体やベットシーンなど、らしからぬ描写がちょっと以外。しかもエリック・バナが随所でいい男の色気をまき散らすもんで、かなり甘い印象。
しかし今現在無差別空爆にまでエキサイトしている中、今更70年代に遡った話をされてもピンとこない。報復合戦のむなしさや個人レベルの葛藤は綴られているが、更に激化している状況をなんとかしましょう!的強いメッセージは全く感じない。
それにしてもスピルバーグ。ますますアカデミー寄りになってきた。
それから…情報屋ルイ役マチュー・アマルリック…『誰かに似ている似てる』とずっと気になっていたけど…あれ‥あの人…USENの若社長宇野おぼっちゃまソックリ!!物腰、穏和な顔つき、影響力のあるお父様の存在といい背景的にも似てるじゃ―ん!!…って思わない?ね?ね?