天井桟敷

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エミリーの不在…ピーター・ロビンスン

前作『渇いた季節』よりすっかりバンクスのファンに。

バンクス本人はとても熱血(ロック&ジャズの趣味も抜群!)なのに、ピーター・ロビンスンの語り口はとてもドライで控えめ。こういう文体は理屈抜きで好きだ。

今回は反目する上司一家にふりかかった悲劇が描かれているのだが、悲惨な事件の裏側にあるエリート家族の苦悩と秘密、からみつく怨恨がせつない。事件と並行して語られるバンクス家のゴタゴタの行方、そしてアニーとの関係。今後の展開が楽しみ。

しかしこのシリーズ。ド派手さやドンデン返しなどない地味な展開ゆえ、爆発的ヒットとなり得ないのか?その他のコーナーにあるのが不思議。とにかく!早く続きが読みたいぃ。