天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

イノセント・ボイス

エルサルバドルの内戦を子供の目線から描いた実話。監督は…ず――っと観たいと思いつつ、あゝ‥今だ観てない『僕の美しい人だから』のルイス・マンドーキでR。
毎度のことながら、子供が兵士として徴兵される様は本当にやり切れない。同じ民族でありながら、国民が政府軍と民間ゲリラに二分され戦闘を繰り広げる中、子供達は逃げまどい、銃声や泣き叫び声に怯える毎日。子供であってもゲリラの味方と見なされれば即射殺され。学校も教会も家族も子供達を守る力を持てず、12歳に達した子供は次々
政府軍の訓練場へ送り込まれる。

供時代の楽しい時間はしばしば恐怖と惨劇に寸断され、目の前で友達が死んでいくのを為す術なく見下ろすしかない悲劇と絶望が綴られている。

チャバと同じ12歳以上なら。この映画に込められたメッセージはキチンと伝わる。