天井桟敷

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シン・シティ

ロドリゲス&アメコム好きであるなら!相当楽しめる。フランク・ミラーの原作は知らないが、コマのつなぎといい、特殊メイクや車のデザインなど執拗に劇画の美学にこだわっており、なんといっても制作スタッフ及び豪華キャスト陣が存分に楽しんでいる高揚感がいい。
雨、雪、ビル群の特殊効果の美しさに加え、いかにもマンガチックな爆発や車の疾走感、男気、女の妖しさ…どれも斬新で目が離せない。モノクロのコントラストが冴えまくり、所々わざと塗られている原色がシャープさを一層際だたせている。相変わらずゲログロも健在なのだが、今回はあえてコミック調にこだわり、血の色も白だったり黄色だったりでリアリティさが幾分排除されている。
やりたい映画をやる柔軟なブルース・ウィルス。消えかけていたミッキー・ロークは息を吹き返し。ジェシカ・アルバの踊りは超セクシー。イライジャは顔をはっきり出さないため、ホビット・フロドを思い起こさせずサイコ役に専念。デル・トロは…とにかくセクシー。キャストの誰もがイメージ完璧。

それにしてもテキサス男ロドリゲスって…不思議。
ぎょえ~!な『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(これも豪華キャスト!)の後にファミリー系『スパイ・キッズ』。『シン・シティ』の後は『シャーク・ボーイとマグマ・ガール』だ。そしてその中間に『デスペラード』を置き、音楽まで担当する超マルチぶり。タランティーノは尖ったまま直線上を歩んでいるがこの人は違う。しかもどのジャンルでも全力投球。『スパイ・キッズ』だってなかなかおもしろい。『シャーク・ボーイ‥』もモチロン借りるつもりだ。
今回はスペシャル・サンクスで『死体と会話』シーンを監督したタランティーノ。相変わらず
おちゃらけブラック全開。
それでもこの映画。本質はR15バイオレンスなので、人間がパーツ毎に切り離されるのを見たくない方はご用心。