天井桟敷

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スーパーサイズ・ミー

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またまたサンダンス。

モーガン監督自らが実験台となり、1日3食1ヶ月間マックで食事をとり続け、医師の協力の下で体調変化を
調べるドキュメンタリーである。以前『ファストフードが世界を食いつぶす』を読んだが。これと合わせて是非!!マック好きの子供達に見てほしいなあ。

『高カロリー』『過剰な糖分』及び『世界中の牛肉及び鶏肉のあらゆる部位のミックス肉の見えない恐怖』は知ってのとおり。

1ヶ月後。体重は17kg増、アル中と同様な肝障害や心臓への負担に加え、気分の落ち込み、倦怠感に苛まれるのだが、またさらに食べたい衝動に駆られて手に取ってしまう。食べると気持ちが落ち着き気分が高揚する中毒症状の悪循環にハマってしまう。なるほど十分予測される結果ではある。

さらに問題なのは『ボウリング・フォー・コロンバイン』の銃規制問題同様、アメリカの営利至上主義である大企業の巨大な壁が目の前に立ちはだかっており、企業にとって不利な(消費者にとって必要な)情報は封印され、すり替えられてうやむやになっている現状である。そして悪質なのは、常習性が短時間で定着してしまう子供層へ、おもちゃや遊び場などをふんだんに利用しアピール攻撃を仕掛けている点である

全米で無作為に選んだ100人の栄養士のほとんどが「できるなら口に入れるのはゼロにしたほうがいい」と言い切っている。