天井桟敷

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ハリー・ポッター炎のゴブレット

poter 前作(アルフォンソ・クアロン)もちょっと「ふ~ん。以外…」ってカンジだったが、今回は『フォー・ウェディング』のマイク・ニューウェル(!!)でR。どれどれお手並み拝見。

全体の色彩は靄ったダークグレー。草原や山々はすごくイングランドくさく、観客席が垂直にそそり立つワールドカップ競技場もカッコいい。そしてヴォルデモートは鼻がなくてグロいし、腕を切り落としたり血をしたたらせたりと、おこちゃまラインぎりぎりまでやってくれてました―。もうすでに主人公らが年齢のボーダー越えしてるので、これくらいはやらないと「いい年して」と言われオマヌケ映画になっていたことでしょう。でもやはり世界中の子供達が期待を胸に映画館へ足を運ぶことを思えば、せいぜい『12才までは大人同伴』程度が限度。毎度のことながら、主役達の拙さを補うべく大人の俳優達がすご―くがんばってくれたおかげで、今回もなんとか平均点以上の出来‥かな。

しかし次回もこの面々でやるつもりなら、さっさとホグワーツ卒業後の設定に切替え、大人レベルで悪に挑ませるべきでしょう。そして一気に全編戦闘モードに切り替え『ハリー・ポッター/魔王の帰還』…てなカンジで監督ピーター・ジャクソンでどお?