天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

死のクレバス…J.シンプソン

いくら待てど近所のビデオショップに並びそうもないので、原作を読む。

アンデス氷壁登頂に成功するも、下山途中に滑落、骨折してパートナー共々宙づり。万策尽きて、パートナーはやむなくザイルを切断し下山。ひとり残され絶望と希望を行きつ戻りつしながら、想像を絶する自然と格闘の末生還!…というノンフィクションですぅ~。

その強靱な体力と精神力。到底同じ人間とは思えません。

極限状態で幻聴、幻覚に苛まれ、絶えず生き延びる手段を模索し、骨折した足でまさに一歩一歩進む様が像として浮かびかなりのコワさ。

こういう高度な登山をする人たちって、危険に遭遇するたびアドレナリン噴水状態でハイな状態になるのでしょう。だからまた登りたくなる。

自分が同じ立場だったらそうすると言っているし、もちろん了解済みであるのだろうが、パートナーの苦い傷は計り知れない。

なもんで、ラスト微妙です。かなり。