天井桟敷

食。映画。音楽。本。旅。そしてベタ。

えいが タ行

月に囚われた男

ナント、監督はデビット・ボウイの息子であるらしい。 HALならぬガーティの声がケビン・スペイシーであるあたりもクサい。 さすが、地球に落ちてきた男。の子。 2001とのカブりは否めないが、たったひとり作業する男のナゾと苦悩には同調できる。 デビュー作としてまあまあな出来なん…

テン

クリストフ・ヴァルツ脚光に便乗した格好ではあるが、オーストリア映画なんてなかなかお目にかかれないし、TVならそこそこ楽しむことができる。 ソフトな殺人現場と緩いながらキチンとしたストーリーは、過激とシッチャカメッチャカよりはるかに満足が得られる。 パッケージでは看板扱いのヴァルツだが…

トワイライト

久々コッテコテの純愛ラヴストーリーを観て、冬ソナなオバサンの気持ちを瞬時に理解した。 少女マンガもタジタジこれでも食らえ、な怒濤のイケメン美女をズラリと並べ、ロミオとジュリエットばりの禁断の恋を描く。 あ―おもしろかった。 続編も是非観たいね。

ダウト~あるカトリック学校で~

一度芽生えた疑いは、見聞きするもの全て想像の餌となり、こと容易に人を受け入れない人間を虜にして離さない。 確たる証拠もなく思い込みだけが暴走し、巨大な妄想モンスターと化してしまう滑稽、 カトリックと性的虐待、保守派と革新派の対峙がスリリング。 疑惑は疑惑の…

デス・レース

初めてジェイソン・ステイサム見ました。 ブルース・ウィルスはそこから大きく羽ばたきましたが、この人はこの筋で生きる腹を決めたように見えます。 ラスト付近の展開が早すぎかな、とも思いますが、水戸黄門様のキチンとハマった作りで安定感があります。 キモさも汚…

地球が静止する日

キアヌ・リーブス。 ますます人に見えなくなってきた。 ある意味コワイ。 加えてバカバカしいにも程があるだろう。的内容であった。

天使の宿り木

詩的でセンチ。 評価は好き嫌いで割れると思うが、 この発砲パンチが効いた甘酸っぱさは美味。 娼婦と少年の直線直角的な愛に柔らかさはなく強烈きわまりない。 バネッサ・パラディのインパクトが破格である。 彼女以外でこの役ができる女優はチョイと思いつかない。 東の横綱…

トロピックサンダー史上最低の作戦

脚本監督主演のベン・ステイラーが お仲間とやりたい放題やっちまった映画である。 エロはないがグロとクロが色濃い。 なかなかここまでできるもんじゃない。 たいへんおもしろかった。 ジャック・ブラックは比較的控えめであったが、他のお友達は悪ノリ全開、トム・クルーズもトビー・マグ…

デトロイト・メタル・シティ

これまた大いにマンガワールドであったが。 オザケンちっくな松ケンはなかなかよかった。 それにしても。 コミックマンガが゙実写版として続々世に排出される時代が来ようとは夢にも思わんかった。 マンガは完全に市民権を得。 ニホンのオタクの域を超え。 お茶の間レベル。 家族みん…

椿三十郎

アララ森田芳光氏。お久しぶり。 だが。なぜに?あえてベタベタのリメイクなのか?マッタク意図がわからん。 先にミフネありきなのに。 ミフネに代わる俳優なんておらんでしょ。 どうしても探せ。と言われりゃ織田なんだろうけど。 それならそれで。 忠実にミフネを真似ることなく、…

タクシデルミア ある剥製師の遺言

剥製師にたどりつくまでが。かっタルい。 狙いはさほど悪くないのだが、どれも急所をハズしてる。というか… 素手のケンカは強いが凶器の使い方を知らない。というか… タダのキワモノではない。をかろうじて感じとれるも、見せ方がイマイチで見続ける事自体疲れる。 キレ味鋭い…

テネイシャスD

ヘビメタ好きにとってはツッコミどころ満載で大笑い。 ジャック・ブラックの歌声にニヤニヤ聞き惚れ。 エンディング“ザ・メタル”の歌詞に腹を抱える。 ほんとに大好きなことを自然体で大らかにやっちゃうところがこの人最大の魅力。 ツルピカ‐メタボなカイル・ガ…

ダークナイト

いやはや今回もまた悪の深イイ話に酔いしれる。 コレを引き継いできた歴代監督及び俳優達には毎度感服する。 暗黒ジョーカーの闇を完璧に演じきったヒース・レジャーは言うまでもないが。 あのクールで甘くスマートなアーロン・エッカートの醜悪さに至っては臭いすら感じられるほどであった…

ダージリン急行

猥雑な町。列車。色彩。絵画。人なつこい瞳。やたら背景が楽しいスゲーぞ!インド!!なロードムービー。列車の外装‐客室の美術がウ―ン‥スゴイ。必見。カップやお皿の絵柄もステキステキ。基本現地調達。どんな棚も装飾品も現地の職人が希望通りに仕上げてくれたらしい。選曲もニヤニヤ…

チル・アウト!

ペドロ・アルモドバルがまたまた死体隠し?と思いきや。なんだ弟かい!!なるほど‐どうりで弟にもやさしい結末だ。登場人物皆魅力アリアリなのだが。全般に浅い。終盤の詰めすぎと急激な加速もいただけない。死体を二次的なものとして扱った『ボルベール』の人情劇場に遙か…

デス・プルーフ

自分的にパルプ・フィクションと同等位置のハマリーノ。 今回のツボは。1.バニシング・ポイント2.ラップ・ダンス3.ピート・タウンゼントであった。 一貫してイメージはバニシング・ポイント。しかもカート・ラッセル!他。相変わらずサプライズな面々がスクリ…

タロットカード殺人事件

ウッディ・アレン定番中の定番アイテム。彼が描く上流階級は相も変わらず!軽くて上品。 小顔ヒュー・ジャックマンのサラリ着こなす高級スーツ姿に見とれ。スーツ下の超―――!鋼ウルバリンにヨダレ。雪見大福肌のスカーレット・ヨハンソンとのからみに‐‐‐必要…

トランスフォーマー

まさにスピルバーグ好みの仕上がり。カーチェイス。接近特撮もの。コドモみたいなオトナの鑑賞にも堪えられるヘンシンメカ。ちょっぴり青春ラブコメを織り混ぜ、グレムリンをもチラ見せる。この手の映画はこのようにキチンと作られていると非常に見やすいん…

灯台守の恋

秋はフランスの恋がピッタリ…と血迷ったわけじゃないけど。濃い系を期待していただけに秋風がしみた。それにしても淡白。この男女が惹かれる必然性がか弱い。『閉ざされた島の中で暮らす人妻』の前に『一途に愛してくれる実直な夫とは違うタイプの男』が現れ…

ドリームガールズ

成功と挫折そして希望…定番中の定番テーマではあるが、こいつぁ是非舞台を観てみたい。てもんだ。ジェニファー・ハドソンがドラゴンのような猛火を吐きまくり、その猛烈な荒々しいパワーに吹っ飛ばされそうになりますな。どうやら彼女は普段もあのまんまらし…

父親たちの星条旗

“硫黄島からの手紙”と対、アメリカ側から見た硫黄島合戦物語である。 しかしこちらは戦闘そのものが主ではない。一枚の写真の事実を歪曲させ戦争宣伝にうまく利用する話である。凄惨な戦場に散った兵士達はあっさり切り捨て、写真に写る兵士を英雄に仕立てプ…

隣のリッチマン

ジャック・ブラック&ベン・ステイラー!!ダブルで大好きなんで手に取ったんだけど、よく見たらコレ『レインマン』『バンディッツ』のバリー・レヴィンソン監督じゃ―ん。 前からイイヤツ。金持ちになってもまったく変わらずイイヤツのジャック・ブラックと、…

24 シーズン5

今回ほど!2度借り及び延長に延長を重ね、見終えるのに困難を極めたことはない。エミー賞なのでハズせない…とムリをしたのがいけなかった。それでもなんとか見終えた。 前半は確かにおもしろかったが、真夜中を過ぎたあたりからパターンが透けてきて興ざめ。…

トリック劇場版2

子供と一緒にダラダラ寝っ転がって見る。たいしたトリックはなくコミックであった。なぞときは陳腐でその瞬間瞬間のギャグのみに力を注いだマンガの実写版みたいってこと。仲間由紀恵と阿部寛のコンビはいい味出してるけど、映画にしなくていいです。せいぜ…

ダ・ヴィンチ・コード

やはり予想通りかなりマズイんである。 話の内容はおそらく興味深い(原作はおもしろい?)のかもしれないが。 工場で大量生産のお歳暮用ボンレスハムである。 トム・ハンクスもオドレイ・トトゥもジャン・レノも不自然。最初っからこのメンツが嫌。 セリフで…

ディック&ジェーン

おもろい!!太鼓判!ジム・キャリー!相変わらず動きもモノマネもキレ味鋭い。デビット・ドゥカブニーの奥さんやアレック・ボールドウィン…その他脇の皆々さんもばっちりダシが利いている。いい人だけで押すのはけっこうキツイのだが、下ネタも自虐もなし。…

チャーリーとチョコレート工場

ティム・バートン。モチ大好きだけど。今回はチョイと微妙。 愛らしいチャーリーと対局、顔つき(メイク)がすでに『悪い子』オーラ出しまくってるガキどもの『わざとらしさ』は良かったが、ジョニー・ディップがちょっと…彼ならこれくらいはやるだろう範疇を超え…

10日間で男を上手にフル方法

心身共疲れ切ってる時はやっぱラブコメでしょ。 もう最初っからお似合いと思わせるふたりと個性的な取り巻きのそつのないキャスティング。。。ちょっぴりハラハラさせつつ期待をまったく裏切らない(乙女が夢見る)せつない恋の過程。。。じらされた後にやって…

ディープ・ブルー

CGか?と目を凝らしてしまうような映像の数々。カメラマンの努力と力量に脱帽ってカンジ。 中でも『うようよ泳いでいるサメの群』と『深海魚』がよかったな―。柵なしでサメの下から撮影したらしいけど、水面近くで日の光をぼんやり浴びたサメがウジャウジ…

父帰る

なぜなのか?なんなのか? 妙な不安感が最後まで持続。そして雪だるま式『???』はついに最後まで解き明かされることなくストンと終わってしまう。 いついつまでも疑問がぐるぐる頭の中を巡り続け、妙に忘れがたい。 …てわけで、終始「父よ。あなたはいっ…